日本の高速バスはいま、激動の時代を迎えています。

1960年代半ば、名神高速道路の開通をもって、我が国の高速バスの歴史が始まります。国鉄バスや沿線合弁による高速バス専業者中心の「第1フェーズ」を黎明期だとすれば、 1980年代半ばから始まる「第2フェーズ」は、高速バスの成長期です。高速道路の延伸開業という外的環境の変化を背景に、業界自らが導き出した「共同運行」 システムにより地方の路線バス事業者が自ら高速バス事業に参入。地元の名士企業という特性を最大限に発揮し、 主に地方部において高速バスの需要を大きく喚起しました。

そして2000年ごろから、次なる変化が訪れました。日本の高速バス「第3フェーズ」は、マルチトラック化進展と高速ツアーバス台頭がもたらした、 高速バス同士が競い合う時代です。同時に、外的環境も変化しました。インターネットの普及です。この新しいマーケティングツールは、 大都市圏における効率的な需要喚起を容易にし高速バス利用者の総和を一気に拡大するとともに、利用者側が座席の写真やスペック、 さらには他の利用者の感想さえ画面上で確認しながら複数の高速バスを比較検討の上で予約する「お客様が、バスを選んで乗る時代」をもたらしました。

自社の高速バスを一人でも多くのお客様に選んでもらうにはどうすればいいか……高速バス事業にたずさわる一人ひとりがこの問いに真摯に立ち向かい続けるならば、 高速バス事業は業界全体でまだまだ成長余地があると考えています。私たちがお手伝いするのは、そのための全てです。

高速バスマーケティング研究所株式会社    

代表 成定 竜一   


1972年兵庫県生まれ、1997年早稲田大学商学部卒。高級都市ホテルチェーン勤務を経て、2006年楽天バスサービス株式会社入社。 楽天トラベル「高速バス予約」サービスの事業責任者(2011年2月、同社取締役を退任)。

大学生時代に私鉄系バス事業者の高速バスターミナルでアルバイトをしたことがきっかけで高速バス愛好家となり、 友人と一緒に全国の高速バスを乗り歩きつつ各路線の利益最大化策を議論することが趣味となる。

楽天トラベルでは、同社が取扱う約60社の高速ツアーバスの成長をウェブマーケティングの面から支援する。 同時に、同社サイトでの高速路線バス取扱いに向け奔走。退任までに、西鉄高速バスなど13社の取扱いを実現した。

国土交通省主催、2010年度「バス事業のあり方検討会」委員。


主なメディア掲載

2008 6/23 日経MJ 「楽天、ツアーバス快走 ホテル流需要予測導入」記事中で「実は成定氏の前職はホテルマン。ホテルで空室管理をするマネジメント手法をツアーバス業界に導入することでツアーバスの業界慣行を打破しようとしている」と紹介
  7/26 毎日新聞 毎日新聞社主催「ツアーバス 安全マネジメント・シンポジウム」出演
  7/28 トラベルジャーナル 高速ツアーバスに関する記事中「『そう遠くない将来に、路線バスの商品も並べたい』と、ツアーバスとともに地方路線に強い高速バス商品の販売に意欲を燃やす。」とコメント
  9/2 サンデー毎日 高速ツアーバスの成長についてコメント
  10/21 旅行新聞 高速ツアーバスの成長についてコメント
  11/7 日経産業新聞 「明日を拓く我が社の戦略」コーナーで、高速バスのレベニューマネジメントについて詳しく紹介
2009 3月号 運輸と経済 「特集・新時代の高速バス」に論文「高速ツアーバス事業の現状と課題」掲載
  9月号 日経情報ストラテジー 「改革手法ウォッチング」コーナーで、高速バスのレベニューマネジメントについて詳しく紹介
2010 3/5 朝日新聞 「貸切VS路線 高速バス激戦」記事中で、高速バスの今後についてコメント
  8/9 東京交通新聞 「ネット販売に活路 高速路線バス各社 楽天サイトなど出品」記事中で、大都市部における高速バス需要新規開拓についてコメント
  9/29 日本経済新聞 「高速ツアーバス 快走」記事中で、高速ツアーバスの地方路線拡大についてコメント
  12月号 企業家クラブ 「ビジネストレンド」のコーナーで高速ツアーバスの成長についてコメント
2011 1/11 日経産業新聞 「高速バス 年末年始“快走”」記事中で、楽天トラベルでの高速路線バス取扱についてコメント